債券異変・円高進行・日米交渉、全てが交差した1日

日経反発「+30円」の裏に潜む6つのリスク

岩本壮一郎石破総理

【目次】

✅ 日経平均は5日ぶり反発も上値重い

✅ 赤沢経済再生相の訪米報道で警戒感強まる

✅ ドル安/円高で後場は失速

✅ 相場格言に学ぶ今日の動き

✅ 債券市場の異変に注目

✅ AI・地政学リスク・資源政策を読み解く

✅ 明日の注目銘柄は?



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博多筋さん、きょうの日経平均は小反発でしたけど、波がありましたね。

そうだね。終値は37529円49銭、前日比で30円86銭高。5日ぶりに反発はしたが、朝方の423円高からは大きく失速した。

そんなに上がってたんですか?何が変わったんでしょう?

朝は米国債格下げの影響が限定的だったことで安心感が広がって買い戻しが先行したんだ。

でも後場は弱かったですね。

そうそう、赤沢再生相の訪米報道と、それに伴う日米交渉への警戒感が強まった。そして、円高も進行した。

関税交渉って、自動車の関税の話がまとまってなくて、長引いているんですよね?

その通り。関税が継続されれば日本の輸出産業に直撃する。市場はその行方を見極めようと様子見に入った。

特に、米国側の「ベッセント氏は欠席」と伝わったことで、今回も日本は先送りとなる可能性が浮上しているね。

それで一時はマイナスに沈んだんですね。

さらに午後からドル安・円高が進み、日中足チャートの下値を割り込んだことが株売りにつながった。

為替の影響って、こんなに大きいんですね。

輸出企業の業績予想に直接響くからな。ドル円が145円を割ると企業の収益構造に影響が出る。

業種別ではどこが強かったんですか?

非鉄金属、サービス業、銀行業など一部が買われたが、24業種は下落。特に繊維や電力・ガス、水産が弱かった。

でも、中国の統計が悪いのに、上海株は横ばいだったのはなぜですか?

弱い指標が出ると、逆に政策支援への期待が高まるからだ。今は“悪いニュースは良いニュース”の局面とも言えるね。

今日の相場、格言で例えるなら?

「寄り付き天井、引け底」だな。朝の買い一巡後にじわじわ下げていった。

金利も話題になってますよね?

もああ。債券市場では、30年債と40年債が導入以来の最高利回りをつけ、10年債も1.528%に達した。JGB市場では日本の長期金利がインフレと財政への懸念から急上昇している。

それって債券売りが進んでるってことですよね?

そうだ。参院選を前にしたバラマキ政策への警戒感や、日本国債への信認低下も背景にある。国債売り=利回り上昇は、株式市場にとっても逆風になり得る。

株にどう影響するんですか?

金利が上がると企業の割引率が上がり、バリュエーション(PER)が引き下げられる。特にPERの高い成長株にとっては重荷になる。

日経平均のEPSはどうなってます?

きょう時点で2,444.50円まで回復している。前週から100円以上戻していて、業績は底堅さを見せている。

これは、企業の発表ベースで2100円台だったが、日経新聞社が予測数値を加えて修正したということだろうね。

それなら少し安心ですね。

EPSの回復でPERもやや落ち着いてきた。今日の引けベースでPERは約15.3倍、しかしどうだろうね。この日経予測で無理やり大幅減益にならないようにお化粧した感じというのが・・・・

ほかに、今日の気になるニュース、何かありますか?

まずは、OPECと中東の動きだ。ブルームバーグによれば、サウジとUAEが原油増産について意見の食い違いを見せている。原油の不安定さがインフレに波及する可能性がある。

エネルギー価格が不安定になりかねないということですね。

その通りだ。そしてもうひとつ注目は、中国のレアアース対策。中国は戦略物資であるレアアースに関して新たな国家備蓄を始める方針を示した。これは地政学リスクの火種だ。

日本企業にとっても影響ありますか?

投資の基本はいつの時代も変わらない。格言にはその本質が詰まっている。

Hさん、今日もたくさん勉強になりました。

電気自動車や半導体関連企業は、サプライチェーン再構築の動きが一層求められることになるだろう。

それで資源関連株に動きがあったんですね。

さらにもうひとつ。石破政権は日銀への政府関与を強める姿勢を見せていると報じられているが、本日ロイターが報じたところによれば、石破首相は日銀の雨宮総裁に対し、今後の政策運営において「デフレ完全脱却」に向けた緊密な連携を求めたという。これは日銀の独立性に対する市場の見方を揺るがす材料になりかねない。

なるほど、円高になるって可能性が高いということですね。

為替市場は日米の金融政策の温度差に敏感だが、政治の介入は別の形でリスクになる。

今日のAI関連はどうでしたか?

米国ではエヌビディアCEOが来日し、台湾のイベントでも講演予定。世界的な注目を集めるAIインフラテーマに日本の銘柄も連動している。

じゃあ、テーマ株はまだ息が長そう?

地政学リスク、資源問題、円高懸念。こうした複合要因の中でも、資金は成長分野に集中しやすいかもしれないが、既に十分な領域まで織り込んでいる可能性も高いとみているぞ。

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